私たちのストーリー

137ピラーズ ホテルズ&リゾーツは豪華ブティックブランドとして創設されたホテルで、当施設の本質は何よりも先に「ホスピタリティ」にあります。

137ピラーズ ハウスの現オーナーのストーリーは、タイの首都の喧騒から忘れられる平和なひとときを見つけたいとの思いから始まりました。そこで思い当たったのが、ゆったりとした時間の流れる北部の街、チェンマイでした。「私たちはチェンマイの文化や歴史にいつも魅了されていましたが、久しくこの街を訪れていませんでした」と語るオーナーの家族。この歴史的建造物の優雅な変遷について、インタビューをしました。「そこで簡単な荷造りだけして、飛行機に飛び乗りました。最初は2~3日バンコクから逃れるために出かけたのですが、結局はお寺巡りをしたり、チェンマイの見事な建造物を見学したり、1週間以上滞在しました」最終的に自宅に戻りましたが、チェンマイが家族の記憶の中にずっと漂っていました。2002年、一家はチェンマイで長期にわたり隠居生活を送ろうと、質素な平屋の家を探し始めました。

「初日から、私たちはとても変わった不動産業者と巡り逢いました。その女性は町中を車で案内しながら、チェンマイの怖い話や古くからの物語でもてなしてくれました。そして突如として車を止めると、ひとつの区画を指差したのです。私の目は、大きな古い木々の向こうにある黒い木造の家に止まりました。

その家は、それまで見たこともない見事な家でした。私は思わず家の方へ向かって歩き出しましたが、その土地に入ろうとするとその業者は私を止めました。まずはオーナーの許可を得なければならないとのことでした。それから何カ月もの間、他の土地や長屋のようなものも見て回りましたが、結局ほしいものは見つかりませんでした」

偶然見つけ、137ピラーズ ホテルズ&リゾーツを創る私たちの旅のきっかけとなった家

チェンマイの不動産所有者の格や富は、ランナー様式の邸宅の大きさによって認識されることが多く、特に「サオ」と呼ばれる柱が家に何本あるかが重要となります。つまり、柱が多ければ多いほど格が高くなります。ここを訪れるジャーナリストたちもこの家の歴史や美しさに感銘を受け、このボルネオの家になぜ名前が付けられていないのか、好奇心を掻き立てられました。あるとき、「柱の数が最も多い家」ということで本を出したいという出版社が現れました。

そこでジャック・ベインは柱の本数を数えてみることにし、結局その数は137本でした。ワットゲートの古い地図には、「Baan 137 Sao」という記述もあります。これを訳せば「137 Pillars House(137本の柱の家)」となります。

「私の頭の片隅には、あの黒い家がずっとありました。そして、あの不動産業者に頼んでそこへ再び連れていってもらいました。ところがその土地を歩きまわると、木々は手に負えないほど生い茂り、自分の小さな別荘を建てるには広すぎるようでした。所有者が支柱で支えられた崩れかけの家から出てきて、私たちは話を伺いました。土地を売りに出してからすでに1年経過していましたが、どうやら人々は大木の中に隠れた黒い家に恐怖を感じているようでした。一方で私たちはとても魅了されたのですが、このタイ王室の家のように見える建物を買うことについて、王室に対する敬意から躊躇しました。その後、私たちが調査を行った結果、この家とブリティッシュ・ボルネオ会社についての真の魅力あるストーリーを知ることになり、さらに私たちの家族が、このタイの歴史の一幕を世界と共有できると思ったのです」